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 soft machine、2代目ベーシスト。『2nd』から『Six』までで移り変っていったsoft machineに、かなり長く残り続けたメンバーである。また、様々なセッションに参加し、カンタベリー・シーンでは重鎮のベーシストであった。
 音は、ファズで歪ませまくっていて過激だが、サイケデリックというよりはアヴァンギャルドという言葉の方が適切だと思う。

 初期においても、サイケデリックロックの楽曲の中で、ジャズのアプローチで攻めたという印象が強い。『Live at the Paradiso』では、彼が加入直後のライブツアーの様子がうかがえる。前のベーシスト、Kevin Ayers脱退後、急遽加入することなったためか、演奏はかなり荒々しいが、他のメンバーに負けないぐらいとにかく大きな音量を出してやろうという気概がうかがえる。

「As long as you lies perfectly still」『Live at the Paradiso』




 大編成バンドとなり、ジャズロック~インプロビゼーション色が高まり始め、なおかつ自由になりすぎず、決まり事は守りつつの時期であった『Third』。プログレッシブロックとしてとらえやすい時期だと思う。「Slightly All the Time」での変拍子での基本リズム。広がって行く世界観をふちどる音と感じた。

「Slightly All the Time」『Third』




 『Fourth』以降、セッション、インプロヴィゼーション要素を増していったsoft machine。彼のベースのアヴァンギャルドな面も表に現れやすくなったように思う。ところどころ、Roy Babbingtonとのダブルベース演奏の楽曲が表れ始める。しかし、彼のベースの存在感がかき消されることはなかった。まさにツインベース演奏である「Virtually」では、ふちどりをしつつ自在に動き回る部分も。曲の後半(Virtually Part. 1~4あるうちのPart. 3)では過激なファズベース。

「Virtually Part.1」『Fourth』



「Virtually Part.3」『Fourth』




 『Fifth』『Six』では、soft machineはより繊細で奥深い世界観を描くようになるが、ヒュー自身の個性は次第に影をひそめていくように思われる。ただし、エフェクトをかけたベース音や、変拍子でミニマルなフレーズで曲をふちどるスタイルは聴くことが出来る。

「All White」『Fifth』



「1983」『Six』




 彼のソロ作から、彼がどんなことをやっていきたかったのかがうかがえるのではないかと思う。代表作『1984』「Mini luv」ではエフェクトをかけたベースの多重録音という良い意味で大味なインプロビゼーションを聴くことが出来る。

「Mini luv」『1984』




 カンタベリー・シーンの仲間たち(Elton Dean、Alan Gowen、Pip Pyle)と活動していた、Soft Heapはかわいらしいフュージョンといった感じである。ひたすらメロディーを奏で続けるベースライン。

「Terra Nova」『Soft Heap』



 最後に、彼がライブで演奏している映像。難しい顔をしながらも、実に心地よさそうに演奏している。




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